Skeb的な有償リクエストシステムをBOOTHで自作した方法
もうかれこれ1年半ほど悩んでたことがあります…
それが「有償リクエスト」システムのこと。
「Skeb」的なシステムであるこれをショップサービス「BOOTH」で再現しようと試行錯誤した記録。
【追記】
ちなみに追記時点ではリクエスト受付自体を休止してます…前からやるかどうかも定まってなかったことなんですよね…
当記事は当時の記録としてご覧頂ければ幸いです。
有償リクエストとは
有償リクエストはクリエイターに「こんな作品見てみたいので作ってください」というリクエストを有料で送れるもの。
「投げ銭付きお題箱」ともよく言い換えられます。
通常のお仕事依頼と異なるのは「リクエストは承認制」「打ち合わせや修正は禁止でやり取り1往復」「制作物の著作権はクリエイターに帰属」というのが大きなところ。
「お仕事依頼」ではなくあくまで「こんなの見たいな」をリクエストする場所なんですよね。
Skebが使えない理由
これが可能なサービスには「Skeb」がありますがこれがまあ使いづらいんです。
クライアント側が無断商用利用禁止なのは分かりますが、クリエイター側で商用利用を許可することもできない。
カテゴリはイラストや音楽だけで写真には非対応。
音楽も歌唱や歌声合成が禁止されてるっぽくて実質歌ものNG?
制約大きい割に規約が分かりづらい。
素材屋が使える場所ではとてもなかったんですよね。
代わりのサービス
カテゴリ制限なしで商用利用許可も可能なリクエストサイトといえば「つなぐ」「fantia」があります。
1往復のリクエストシステムでありながら、クリエイター側の意向を示しやすく柔軟です。
しかしこれら以外に同じ仕組みのサイトがないので依存しきる心もとなさは感じ、できれば自分でシステムを実現してしまいたかったんですよね。
その選択肢としてBOOTHといったショップサービスの利用を検討してたのですが、この承認制1往復の依頼システムを個人が実現するのがまあ難しくて。
有償リクエストシステム自作の課題
ショップサービスで有償リクエストシステムを実現する課題は様々でした。
承認制1往復
そもそも承認制1往復というやり取りのスタイルをどう実現するか。
直接的に履歴が残るチャット系のメッセージ(BOOTHメッセージとか)だと「承認制」を実現するには、非承認時にメッセージをスルーするしかないです。
でもこれだとその後に単純にお問い合わせする際とかになんかメッセージを送りづらくなる気がして…
当サイトは手打ちサイトなのでシステムの実装自体は柔軟なもので、フォームであれこれ再現しようとはしてみたのですが、普通に使いづらかったのでやめました。
最終的にはシンプルに「メールフォームから送信してもらう」を選びました。
修正・リテイクなし、素材公開
続いて課題になったのが「修正・リテイクが一切ない」「制作物を素材として公開したい」という部分。
リクエストとはいえ有償依頼ですから、このあたりの条件が確実に伝わってないとトラブルの元です。
Skebとかの専用サービスなら取引上で注意書きが表示されたり、そもそもシステムがそのように作られてたりするので、リスクが減りますが、自作だとそうもいかない。
こういう有償リクエスト特有のルールを確実に伝えるには「条件に同意した旨を記載してもらう」他なかったですね。
この記載がない場合は返信しないことにしました。
支払い方法の用意
一番悩んで、中々実現に行き着かなかった原因でもあるのが「どうやって支払ってもらうか」です。
ただでさえショップサービスで有償依頼を実現するのって工夫がいるんですよね。
依頼とはいえ中身のない販売は規約違反でしょうから、商品内容が必要なんです。
その際はダウンロード商品を公開販売したり、ラフごとに専用販売したり、お礼データを専用販売したり、完成品を販売したりと、選択肢はあります。
しかし「承認制1往復」という条件だとその選択肢は狭まります。
ダウンロード商品の公開販売は即購入されることによるリスクが高く、段階的なラフ販売はまずできない。
そのため残るのは「お礼データ販売」「完成品販売」の2択。
ただお礼データって何を用意すればいいんだ…お礼PDFとか?
でもそれだとその都度書くのが大変だな…
それに購入時に直接商品を渡せず、別途納品する必要があるのはリクエストとしては二度手間だし…
それで残った「完成品の専用販売」という方法。
リクエストを承認した場合に制作し、完成品を販売する形。
でもこれだと万が一購入されなかった時が作り損ですよね。
もう一つ方法があるとすれば「普段は投げ銭としてダウンロード商品を公開販売しておく」というのもあります。
これだと即購入リスクは減るけど、そのままでは購入者を判別するのが難しくて断念。
結局個人による有償リクエストシステムは何をどうやってもリスクとか不確定要素が残るんですよね。
これだ!という方法を思いついた
なんやかんや悩んで、ちょっとこれならできるかも、という方法を発見。
販売方法は「投げ銭としてのダウンロード商品の公開販売」にして、納品はギガファイル便とかで送るのではなく、素材として公開して別途買ってもらう方法。
有償リクエストというシステム上、手間ややり取りは最低限にしておきたいことがずっと引っ掛かってたんです。
専用販売して、ギガファイル便で納品したとして、その2往復という手間がこのシステムに見合わない気がしてたし、ギガファイル便はダウンロード期限があるのもネックでした。
投げ銭ページで支払ってもらった上で、納品自体は素材公開という形で行えば、実質的なやり取りは受注可否の返信のみ。
こちらの手間は極限まで減らせます。
投げ銭だと購入者が判別できない問題については、支援後に連絡してもらう方法に落ち着きました。
これら依頼者さんの負担がやや増えてしまう方法にはなりますが、正直当システムの最適化はこれが限界ですかね…
追記:受付休止した話
ここまで悩んでおいて、後日受付休止してるのは「本当にそれでいいのだろうか」という疑問が生まれたからです。
誰かのご要望で作った作品がはたして100%の自分の作品と言えるのか、それがリスナーさんや利用者さんの求めてることなのだろうかと…
多分やったところで長続きしない予感しかしないので、結局取りやめることになりました。
最後に
個人が有償リクエストシステムの再現に試行錯誤した記録でした。
ご覧頂きありがとうございます。
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